キャンプミーティング☆火を囲むひととき
田植えを終えて翌々日はキャンプ。
以前、いさなご山をともに登ったメンバー、
丹後の魅力を発信していくメンバーではじまった
ALL Tangoという企画。
その、ミーティングキャンプでした。
田植えを終えたばかりで
バタバタした気持ちのまま余裕のない状態でしたが、
焚き火の炎を見ていると
不思議と高揚した気持ちがすーっと落ち着いていきました。
いつもはあまり飲まないビールをたくさん飲みました(笑)。
とにかくしゅわーっと気持ちを冷やしたかったのかな。
そして、パスタ料理対決。
私がパスタをつくるのが下手なのだという話をしたら
なぜか、では対決しよう!という話になり(笑)。
私は、唯一おいしく作れる自信のあるヘシコのパスタ。
対戦相手は、グツグツ美味しそうなトマト煮込みパスタ。
もう、見てるだけで美味しそうではありませんか!
はい。
完敗しました。
ヘシコの塩加減、失敗しました(笑)。
しょっぱかった〜!ははは。
久しぶりにガッツリ食べたお肉、
美味しかったなぁ〜!!
一応、
ミーティングキャンプなので
これから作っていく(今はもうできましたが)ロゴのことや
キャッチコピーや、
ALL Tangoの方向性などなど・・
お酒を飲みながら意識が遠のいていくまで語り合いました。
始まったばかりの企画、
不思議なご縁で知り合ったメンバーも
会って間もない者同士。
火を囲んで改めて知っていくメンバーのこと。
それぞれの思いや考え。
不思議で濃厚な、始まりの時間でした。
今年は、いろんなことが発進していく1年になりそうです。
※ALL Tango、
どうぞよろしくお願いします〜!
田植え☆その後の物語
たくさんの人たちがやってきてくれて
怒涛のような、嵐のような、祭りのような2日間。
みんなが帰ってしまったあとは
嵐が去ったあとのような静かさとさびしさ。
しかし、もう一泊していってくださった東京の先輩がいてくれたので
ひとりきりではなく、二人で寂しがることができました(笑)。
翌日は、
先輩と一緒に近所の神社へ。
大好きな奥大野の若宮神社さんです。
苔むした木々たちが迎えてくれて気持ちが自然としゃんとします。
無事に田植えが終わりました、のご報告。
ありがとうございました。
境内で一番大きなシイノキ。
丹後鉄道に乗って長い帰路につく先輩を見送りました。
遠くから、本当にありがとうございました〜!
ひといきついたあと
田んぼに戻って、田植えのあとかたづけをしました。
水路にどんぶらこ〜と浮かせていた
育苗ポットたちを洗いました。
ピカピカのポットを買って初めて土入れして
ひとつひとつ種まきして、
苗床に並べて・・・
芽が出てきたときの感動・・・
ケロ子たちとともに大きく育っていく苗たち・・
いろいろ思い出して
このポットひとつひとつがとても愛おしい気持ちになりました。
ケロ子がすっかり馴染んでいたポットたちに
お疲れさん、と言っているようでした。
次に活躍してもらう1年後まで、綺麗にして待っててもらおう。
また来年、よろしくね。
水路の水はとても冷たくて
すっかり高揚していた気持ちを冷やしてくれるようでした。
流れていく水の音は
いろんな思いがごっちゃになっている心の中を
じゃぶじゃぶと流れていくみたいでした。
そうしてポットを洗っていると
なんだかよくわからないけれど、泣けてきました。
みんなが来てくれて嬉しかった気持ち、
無事に終わってホッとした気持ち、
本当に米作りの一歩が踏み出せた喜び、
いろんな思いがどっと湧き上がってきて
この感情はなんだろうか・・・自分でもよくわかりません。
そうやって
半べそかきながらじゃぶじゃぶ洗っていると
拓司さんが「お疲れさん」とやってきました。
春の田おこしから苗作り、昨日の田植えまで
ずっと見守ってくださっていた拓司さん。
この場所でずーっと米作りをしてきた拓司さんにとって
私のこんな米作りは、どんなふうに映っているんだろう。
みんなでわいわいやった田植えの会、
応援してくれて手伝ってくれていたけれど、
本当はどんな気持ちだったんだろう。
遊び半分でやられても困るなぁとか
本当は大変なことがもっとたくさんあるんだぞ、とか
言いたくても言えないいろんな感情があったかもしれないな、とふと思いました。
そして、
これまでのお礼とともに率直に聞いてみました。
どうでしたか?
こんなふうにしかできなかったけれど
たくさんお手伝いしていただいたけれど
拓司さんからみて私のこんな米作り第一歩は、どう映っているのでしょうか、と。
そしたら拓司さんは、
「正直言ってな・・・」
「羨ましかったんや・・・」
と言われたのでした。
自分も、
サラリーマンを辞めて親の米作りを継ごうと決めたとき
本当は、こんなふうに楽しみながら
やってみたいという人たちと一緒にわいわいとできる場があればと
ずっと思っていたんだ、と。
だけど
当時は無農薬どころか減農薬にチャレンジするだけでも周囲の目は冷たく
それに負けじと奮闘する日々のなかで
気づいたら、こんなふうに楽しみながら
本当に自分がしたい農業をすることを忘れかけていたんだ、と。
二日間来て手伝ってくれたあなたの友だちは
本当に楽しそうに見えた。
それを見ているととても嬉しくなって
そして、羨ましくなったんだ。
と。
それを聞いて、またしても泣きべそをかく私。。。
私にとって大事な人たちが、楽しそうにしている様子を
そんなふうに見ていてくれたのか、
そんな思いでいてくださったのかと思うと
とても切なく、ありがたく。。。。
そんな拓司さんにいただいたグミ。
酸っぱさが沁みました。
この味、忘れないだろうなぁ。
☆追伸
今回手伝ってくれた友たちから
素敵なプレゼントをいただきました!
農女には必須の帽子たち。
ひとつは、
友だちの実家にあったというまさに農家の女性用の帽子。
もうひとつは、
山登りにでも使えそうなおしゃれな帽子。
なんと、
フチにみんなからの寄せ書きが・・・!
ありがとう!
大事に使います!!
田植え☆2日目
田植え2日目。
畳の部屋に敷き詰めた布団で
10人以上の大人子どもたちが好きなように眠って迎えた朝は
夜の騒ぎとは一転、とても静かないつもの村の朝でした(笑)。
明け方、
なんだか誰かが起きて出て行くような物音がするなー
そんなに早く出発する人いたっけな?
半分眠りながら思っていたら・・・
なんと、ジョギングに出かけたメンバーがいたのでした。
あんなに夜中まで騒いでたのに(いやすでに寝てたかな?)
ちゃんとそのためにジョギングシューズを持ってきていたのかな・・・?
すごい。
タフやなー。
こんなふうに自分の暮らす村を走ってもらって
田植えとはまた違う風景を旧友に知ってもらうのは
くすぐったいような不思議な嬉しさがあるもんだなぁと思いました。
残念ながら朝ごはん前に出発しなければならない家族を見送りつつ
みんなで
記念撮影☆
そして
味噌汁、丹後の白米、一夜干しの魚でかんたーんに朝ごはん。
嬉しいくらい、朝からみんな食べる食べる(笑)。
さあそして、昨日の続きの田植え!
1日目と同じく少し雨がぱらつく天気でしたが
昨日に引き続き手伝ってくれた人、
夜に合流して初めて田植えに挑んでくれた人、
子どもたちも一緒に最後まで。
↓ 1日目に植え終えたところからスタート〜♪
なんと、ちびちゃん抱っこしながらの田植えにチャレンジしてくれた友が。。
すごい体力や〜!
母がかがむたびにのけぞりながらもきゃっきゃ楽しそうに笑ってくれて
見ているこちらも楽しくなりました。
どうもありがとう〜!
父に連れられなかば無理やり参加してくれた子どもたちも。。
ありがとう!
お父さんもお母さんも田んぼに入ってしまったけれど
私は入りたくないのよ〜
そんなことよりお腹すいたんだよ〜
と泣きべそ娘だったこのかわいこちゃんも
なんとか辛抱してくれて
さいごはこの笑顔。
ありがとね〜!
1日目より人数が少ないのに、植える量は多かったというご指摘を受けながら・・
ようやくみんなではしっこまで到着!
おつかれさま!
本当にありがとう〜!
補足☆
戻りながら、田んぼのはしを補植していく約1名の農家娘(ご実家が九州の米農家さん)。。
「農家なんかいやだ」といいながら・・なんと律儀な。。
ありがとうね!笑
みんなに植えてもらったぴっかぴかの田んぼ。
田植え紐を引っ張る係りの私が下手くそなのもあって
びみょうにまっすぐではないところが、またいいではありませんか〜!
さて!
田植えを終えて、昨日と同じく温泉に入って汗を流し
イタリアンランチをみんなで食べたあと、
丹後の海、日本海に行ってきました!
海!海!海〜!!
夕日ヶ浦という海水浴場です。
まだ海に入るには時期が早かったですが
ここからの夕日の眺めは絶景なのです!(日暮れ前には帰りましたが・・)
まったりゆっくりのんびり
するのかと思いきや
先輩が取り出してきたのは車に積んであったという「ペタンク」。
ペタンク、pétanque(と書くそうですが)、
ご存知でしょうか。
ペタンクとは
フランス発祥の球技である。名称は南フランス・プロヴァンスの方言
「ピエ・タンケ(両足を揃えて)」に由来する。
テラン(コート)上に描いたサークルを基点として木製のビュット(目標球)に金属製のブール(ボール)を投げ合って、相手より近づけることで得点を競うスポーツである。
(ウィキペディアより)
奥大野では、村人をあまり見かけなかったけれど
人が集うことはあるの?という話になったとき
「村のペタンク大会は、それはもうすごい人が集まります!」と
言ったことがきっかけで
「ペタンク?車に道具があるよ!」と先輩が持ってきてくれたもの。
ペタンクの道具を持ってるっていったい・・・。
一度もやってみたことがなかったのですが
せっかくだったらゲームしよう!と砂浜でチャレンジ。
やってみると、いやびっくり。
期待以上におもしろい!
村のおじいちゃんやおばあちゃんが夢中になるのがわかりました。
なぜならこの球技は、とくに練習しなくても、経験が豊富でも少なくても
それなりにちゃんとゲームになる(玉に当たるようになる)し
たった1投ですべてが逆転するような展開になることもあるのです。
何よりも
田植えの準備や、みんなを迎えるにあたって気を張っていた私にとっては
こうして無事に田植えを終えて
きゃっきゃとみんなでゲームを楽しむ時間がとてもありがたく
ほっとするような時間でした。
ありがとうございました!
帰りに牧場でジェラートを食べ
家に戻ってみんなに掃除やら布団の片付けやらをしてもらい(かなり助かりました)
ほっこりお茶をして
私が愛用している
丹後には珍しい自然食料品スーパーさんに行きみ
んなで買い物をして解散しました。
あぁ、本当に楽しかったなぁ。
参加してくださったみなさま
本当にありがとうございました!
ブログのアップがすごく遅くてすいませんでした〜!
あっという間に、稲刈りシーズンが到来しそうですが
また、改めてお知らせいたします。
よろしければぜひいらしてくださーい。
田植え☆1日目
5月さいごの土日、
たくさんの人たちと一緒に田植えをしました。
手伝うためにやってきた仲間たちは
ほとんどが大学時代のサイクリング部メンバー、
さらにその家族や仕事仲間たち。
京都市内から
大阪市内から、
そして東京から〜!
ぞくぞくと集まるひとたちで
家の中があっという間に民宿みたいになりました。
こんな感じになるかな?と想像していた以上の状況で
どうしたらいいものやら
嬉しいのに妙にテンパっている自分がおりました。。
そんな間にも
朝から拓司さんが田んぼの水量の様子を確認してくださっていたり
(田植えをするには、
水が深すぎても浅すぎてもやりにくいとのことで。。)
「遠くから友だちが来るなら
丹後のおいしい野菜を食べてもらわんと!」と
無農薬の野菜を分けてくださる農仲間の方がいたり。
「布団が足りひんのやったら
うちにあるの持って行って使ってくれてえーよ」
と貸してくださるご近所さんがいたり。
とても助かりました。。。
しみじみありがたい。
昼ごはんを食べたりお茶を飲んだり
初対面同士は挨拶をし合ったり。
ちょっとこそばゆいような、
嬉しいような、せわしないような、
落ち着かないけど楽しい奇妙な再会を味わったあと
みんなでわらわらと田んぼへ向かうと
すでに田植えを手伝うために地元の方々が来てくれていました。
奥大野に来て知り合った大事な人たちと、
ここにくるずーっと前から知り合った大事な人たちが
自分の田んぼに集って一緒に田植えをしてくれる、という不思議な光景。
あぁ、もう幸せだなぁ。
簡単に自己紹介してもらったあと、
さっそくみんなで田んぼへ!
裸足になって
おそるおそる、いざ〜!
ひぇ〜
ふぎゃ〜
ふふふ。
あの瞬間、みんなのいろんな声。
とってもよかったなぁ。笑
手植え用の紐を両端で引っ張って移動させながら
みんなで後ろへ後ろへと植えていきました。
子どもたち
びっくりするほどの集中力。
大きいお兄ちゃんは虫とりの方がしたいだろうに、
ちゃんと田植えを終わらせてから、という。。
お父さん&お母さんはそんな子どもたちをフォローしながら。
みんなの真剣な表情。。
見守る拓司さんの表情。。
ポツポツと雨がぱらつくなか
予定していた田んぼの約半分をあっという間に植え終えました。
はやい!
終わったどー!
ありがとう〜!
(暗くて遠い写真でごめんなさい!)
水路で手や足を洗い
ちょこっとお茶タイムをして撤収!
その後は温泉に行くメンバーや
帰路につくひと、ホテルに帰るひと。
あっという間でした。
我が家に泊まるメンバーは一緒におうちごはん。
翌日田植えに参加してくれる人たちも
夜になってぞくぞくと集まり
子どもたちはテンションmax、大はしゃぎ!
田んぼのことで頭がいっぱいで
大したご飯ができず申し訳なかったですが
たくさん手伝ってもらいとても助かりました。
途中、大家さんから
「そろそろ静かに・・」という異例の電話がかかってきて
ハラハラしてしまいましたが
みんなが楽しそうにしてくれて本当によかった!
確かに、
このあたりの夜はいつも
静かに雨が降り出しても響くほどの静けさだから
この日のこの騒ぎは尋常じゃない状況だったことでしょう(笑)。
事前にうるさくなります、と伝えてはいたものの
どう思われていたかなぁとものすごく心配していましたが
後日、
「楽しそうでよかったがな」
「そんなもん、気にせんでええで」と
とりあえずは言ってもらいほっとしました。
きっと私以上に、私に家を貸している大家さんの方が
ご近所さんに対してどぎまぎしていたのでしょう。
それも申し訳なく、仲間が持ってきてくれたお土産を持ってお詫びに行ったら苦笑していました(笑)。
次回集まってもらえるときは
公民館かどこかで
子供たちも心置きなく走り回れるようなところで
気を遣わず楽しんでもらえる環境の方がいいかなぁと
思案中。。。
あぁ、それでもいい経験になりました!
さぁ、明日もう1日、田植えの残りです!
ライブ☆らいぶライブ!
田植え前日。
浮いた雑草にてんてこまいしたあと
夕方になってからぶい〜んとソラコに走ってもらい
大阪市内に行ってきました。
そう!
本日は待ちに待ったライブの日〜!!
この冬、
車の中であんまりつけることのないラジオをつけていたら
流れてきた曲にどきゅんと胸を打たれ・・・笑
(たぶんあれは「HONEY」だった。。↓ )
一目散でレンタルショップへ行き、
冬の間聴きまくってドはまりした
大橋トリオさんという人のライブツアー「PARODY」に行ってきたのです!
こんな素敵な歌、初めて聞いたわぁ〜
と思っていたら
土佐塾の仲間から
「みさこさん、調整室でも流れてましたぜ。」と報告が。
そうだったのか...!
あくまで私の場合ですが
音楽ってその時期によってガッツリ入ってくるときと
かすりもせずに流れていくときとが、あるんですねぇ。
さてさてライブ。
翌日はみんなが来てくれる田植えだし、
バッタバタのドッタドタで部屋の掃除とかも万全じゃないから
行くのはあきらめて準備にいそしもうかな、
とも思ったのですが、
いやいや!
やっぱり思いっきり楽しんでハッピー満タンで
みんなと田植えする方がいいでしょう〜!
と決めて、行ってまいりました。
駐車場がわからーん!と
うろうろしている間に開演時間が過ぎ
30分遅れて到着。
すでに若干疲れてしまいましたが、
入り口のスピーカーから歌っているトリオさんの声が響いてきて
はぁ〜。。。
来てよかったぁ〜。。
よし、落ち着いてトイレ行ってから入ろう!
という心の余裕も生まれ、
思いっきり楽しんできました。
人の声、生の歌声って、素晴らしいなぁ。
音楽ってすごいなぁ。
人をこんなに幸せにするって、すごいなぁ!
不思議だったのは
歌を聴きながら浮かんでくるのは田んぼや畑の風景。
田んぼや畑の植物、生き物たちが
嬉しそうにリズムにのって揺れている感じがして
もしかして、トリオさんも農業してるのかな?
と思ったほどでした。
ははは、だいぶ壊れてたのかもしれません。
これまで
誰かのライブやコンサートに行っても
何かを買って帰ることはなかったのですが
今回はなぜか、ライブTシャツを買ってしまいました。
おそるべし大橋トリオ。
おばあちゃんの形見のもんぺと
このTシャツで、明日は田植えだっ!
お詫び:読者の皆さんにとって
かすりもしない音楽かもしれないことは重々承知です。
ご精読、ありがとうございました〜。
雑草☆どうする?
苗代の引越しが無事にすんだら
早速代かきです。
田植えがしやすいように、
植えた苗が着地しやすいように、
土を均一にならしてトロトロ層をつくります。
そして同時に
作戦どおり、いや作戦以上に
育ちに育った田んぼの雑草たちを
一網打尽にする作業でもあります。
みよ、この雑草たちを!
犬の散歩で通りかかったおっちゃんが
「お〜、もう田植え終わったんかー」と声をかけてくれるほどに
育ったヒエ。
「おっちゃん、違う違う。これ雑草。
田植えはこれからやねん〜!」
よしよし。
ここまでしっかり発芽していたら作戦成功だろう〜。と
ほくそえんでいたのも束の間、
今年は5月でも異常に暖かくて雨も降らなかったせいか
雑草くんたち、予想以上にたくましく育ちすぎました。
代かきでちゃんと根こそぎ掻きとれるのか?
トラクターの刃に絡まらないだろうか?
などなど心配がいっぱい。
まぁ、とにかくやってみよう、
と拓司さんがトラクターに乗ります。
お、いいかんじです。
しかし、ここからがてんやわんやでした(笑)。
根っこごと浮いてくれたのは
おもにコナギ。
ヒエは成長しすぎていたからか、
恐らく掻きとられはしたもののほとんどが地中にもぐってしまったもよう。
まずはこの浮いたコナギをなんとかしなければ。
このまま田植えするわけにもいかんだろう、と
水をいっぱいいっぱいに張ったあと
一気に水路を開放して流し出す作戦を試みるも
今ひとつ流れてくれない。。。
目の細かいネットを持って田んぼの中を歩く
地引き網作戦をしてみても、ネットが水面を滑るだけで絡まらない。。。
土佐の師匠に聞いてみると
「流し出せれば一番えーろうけど
残っとってもお日さんに照らされて根ごと枯れるろう。
土にもぐってしまったヒエは光合成さえできんかったら
もういっかい芽を出すことはないきね。
心配ないがよ〜。」とのこと。
そうやけど、
そうやけどなぁ。。。。
結局、
レーキという草かき棒のようなもので
岸辺に寄ってきた浮き草を集めて取り除くという地道な作戦に。
ちょうど、東からいい風が吹いて
浮き草が西岸に集まってくれたのも幸い。
また、田んぼのなかに入って作業をしていると
代かきでは掻きとりきれずに残っていた雑草も見つけることができて
できるだけあまさず取り除くことができた。
上から見たら
浮き草で藻が浮いたように緑いっぱいだった田んぼも
なんとかきれいに水をはった田んぼに。
はぁ、やれやれ。よかった〜。
ありがたくおもしろかったのは
途中、事務仕事などが入って作業を中断した私に
拓司さんから
「昼頃とは反対向きの風になった、いい感じ!」
と田んぼの状況をちくいちLINEで連絡してくださったこと。
ほんとに二人でてんやわんやでした(笑)。
しかし、来年はもっといい方法を考えよう。
あんなこと、こんなことしてみたら
もっとすんなり取り除けるのでは。。。
いやいやまてよ、こんなに成長する前に一度代かきして
田植え直前にもう一度代かきした方がいいだろうか??
アイディアがいっぱい出てきます。
もう、わくわくと来年のことを考えてます(笑)。
ともあれ苗子よ、お待たせ!
とうとう、明日、着地やよー!
いろんな人が来てくれるって言ってるねん。
みんなで楽しくやろうね〜。
苗代☆ひっこし
さて!
いよいよ田植えの本格準備スタートです。
まずは
田んぼの一角に作っていた苗代を
となりの畑にお引っ越し。
田植えに備えて代かき
(トラクターを使って田植えのために田んぼの土を軽く耕すこと)
をするのですが
苗代があるとできないんですねー。
拓司さんと相談して
まずは新しい苗代予定地に水をひけるよう
細めのパイプを設置。
こういう作業を
本当にさくっっとやる拓司さん。
私ひとりやったらどうしてだろう???
きっとなんとかしてはいただろうけど
こんな知恵や労力はなかっただろうなぁと思います。
ありがたいです。
最初からこっちに苗代を作ればよかったねぇ、
気づかなかったねぇ。
まぁ何せ初めてだものねーと笑い合い。
そして、
はじめに苗代を作っていた部分を
丁寧に崩して田んぼの一部に戻して行きます。
なんだかんだ言ってこの作業も手伝ってくれる拓司さん。。。
すいません。
作業が終わったら夕暮れ。
ここまできて
せっかく育った苗が鹿に食べられてしまわないように
きちんとラブシートで覆いました。
よっしゃー。完成〜!
苗子たちよ、田植えは近しです!
磯砂(いさなご)☆PEAK ランチ
5月21日、
丹後半島を一望できる標高600mほどの山、
磯砂(いさなご)山に行ってきました。
丹後の魅力を
アウトドアを通じて発掘、発信していこうという
企画メンバーで6月14日に実施する
「いさなご PEAK ランチ」の下見登山です。
「今日が当日だったらなぁ〜!!」と惜しむほどの
素晴らしい晴天でした。
女池とは
羽衣伝説と言われる
天女が舞い降りて羽衣を忘れて行ってしまったという池。
そう、
丹後は伝説いっぱい不思議いっぱいの
魅惑的な場所なのです。
池と言うには水がなさすぎて
どちらかというと湿地的ですが、
雨乞いのためにこの池をかき混ぜると
雨が降るという言い伝えが今も残っています。
ちょうど新緑まっさかり。
若い芽たちがそこかしこに芽吹いてました。
峰山町側からの登山道はほとんどが
しっかりと整備された階段。
最後は激坂〜。
しかし
上りきったら素晴らしい展望!
(向こう側は日本海です)
この展望を眺めながら
普通の登山では味わえないような丹後の食材を食す、
という企画が「いさなごPEAKランチ」なのです!
伊根産のさばをこの頂上でスモークしたり
女池風具だくさんミネストローネスープを作ったり
琴引浜の塩を使ってキャラメリゼしたソースをかけた
デザートを作ったり。。。
うふふ。
畑と田んぼに平行して
丹後のアウトドアもたくさん味わう一年になりそうです!
ラブ☆ケロ子
このあたりで
私の愛する相棒、ケロ子をご紹介したいと思います。
土佐のときにも
さんざんカエル好きであることをご報告しましたが
やっぱり、好きです。
カエル、ラブです。
朝一番、
まず田んぼと畑に行って挨拶するのはこのケロ子たち。
その日その日に見られる表情、動き、それぞれ
味があってあきることはありません。
あるときは
たたずむように苗代を見つめ・・・
(絶対まだ半分寝てるでしょ!笑)
あるときは
殿さまのような風格で日光浴・・・
(か、かっこいい!)
またあるときは
見つけてごらんと言わんばかりに緑の中に・・・
あんなケロ子、
こんなケロ子。
え、どこ??
っていうか、なにしてるの?(笑)
美しく泳いでいる姿は
あまりに早過ぎてまだ撮影できていないのですが
カエルは、平泳ぎじゃない〜!!!
ということを最近初めて知りました。
ずーーーっと平泳ぎしてると思っていて
私も平泳ぎが大好きだから
よけいにカエルに親近感を持っていたのですが(笑)
使っているのは足だけ!
両手は、きをつけ〜のポーズで体幹に添えられているのみ。
あ、足だけであんなに早く泳げるのか・・・。
ますますすごい、ケロ子。
水辺だけでなく、わりと土の中にいるということも
知りました。
畑で緑肥を播くために土を掘っていたら
茶色く擬態したケロ子がびっくりしたように出てくること、しばしば。
え?そこにおったん?
あぶない、あぶない。
この子はおなかの大きなお母さん?かな。
そうして立派に卵を産むんですね。
卵もまた、美しいです。
カエル嫌いのかたにとっては
苦痛でしかなかったかと思います。
失礼いたしました。
おつきあい、ありがとうございました!
See you next KEROKO!
手植えの練習〜☆
まだまだ、ひゅーんと寒くなる夜も暑〜い日中も
常に自然の環境のなかで乗り越えるように育てる
苗代での育苗は、時間がかかります。
たいていハウスの中で育てられた苗は
ハウス内も一定の温度に設定されるので
「お?もうこんなに暖かいの??」と
苗たちがぐんぐん育ち、播種から30日くらいで立派に成長し
田んぼへ行くようです。
われらの場合は
それが40〜45日間はかかるとのこと。
なので、播種から換算して5月の最後の土日に田植えをしよう!と決定。
そしてどうせやるなら
やってみたい!と思ってくれる人たちとわいわい楽しく田植えができたら
いいなぁ、と思いたち
興味がありそうな友人たちに声をかけたところ
予想以上にたくさんの人たちが
「手伝いにいくよ〜!」と言ってくれました。
なんと、ありがたい!
しかし、です。
「手植えでするからねー!」と言いながら
私自身、田んぼまるまる一つ分を手植えした経験は無し。
土佐で米作りを習ったときは
ほとんどを師匠が機械で植え、
機械が入りにくい隅の方を補植として手植えしたのみ。
そこで、
ご縁あって知り合った、
丹後のさらに日本海側、丹後町上山という山手に住む方の
手植え体験に参加させていただくことにしました。
行ってみると、なんとも素敵な棚田です!
天気が良ければこの棚田の向こうには日本海が!
そして始まったのは
なんとこの地域の宇川小学校5年生の
田植え体験会でした。
約8名の5年生(そう、1学年が8名!)が
わーきゃー言いながらの田植え。
普通のコシヒカリではなく、赤米を植えます。
「おーい、そんなんじゃ苗が倒れるぞぉ〜」
「せんせーい、帽子じゃまやぁ〜、どうしたらええ?」
「そんなん今言うても困るわ。
泥だらけの手ぇやけど、あっちに放れるか〜?」
面白いのは、
毎年行われているらしいこの5年生田植え、
たいていは慣れてくると自然にスピードが上がってくるようなのですが、
今回の子どもたちは逆に集中力が落ちてのろのろペースに(笑)。
この田植えをとりしきる
炭焼き職人のくわ原さんも苦笑しながら
「こんなおもろい学年、やってて初めてやわ〜」とのこと。
その表情がなんとも嬉しく楽しそう。
現代の子どもたちの
細くて長い足、重心の高さも災いして
思いっきり正面から、そして後面から田んぼに突っ込む子たちも(笑)!
そうやろうなー。
そんな長い足やったらもてあますよな〜。
仕方ないわなぁ〜笑。
今回は小学生が行う田植えだったので、
私自身は田植えの練習になるほどは経験できなかったけれど
来させてもらってよかったなぁ、としみじみ感じました。
学校の授業の一環としてやらされている子どもたちは
なんでこんなんしなあかんの〜?と思うこともあるかもしれないけれど
大人も子どもも泥にまみれて大笑いして、
大きくなって実っていくのを楽しみに見守るというのは
とってもいいなぁ、と思いました。
さぁてようやくゴールです。
おつかれさま〜!
田植えの後は
恒例の田んぼの看板作り。
ペンキで自分の似顔絵と思い思いの絵を描く。
それもまた素敵でした。
みんなで記念撮影。
先生たちは
「もぉー!時間がないで〜。早くしいやぁ〜!!」を
連呼していましたが
その気持ちもわかる。笑
本当にお疲れさまでした!
・・・と
ここで終わってしまっては
手植え練習にはならない!
というわけで、もう一つ
今度は、地元の大宮南小学校5年生の田植え体験にお邪魔することにしました。
これはお世話になっている拓司さんが主催しているもので
「今年の5年生はいつもの人数の半分やから
人手が足らんのや。一緒に入って田植えしてくれるか〜」という
ありがたいお言葉をもらったので
5年生に混じってのがっつりマジ参加。
ご挨拶のあと
拓司さんが植え方を説明。ふむふむ。
ものすごい晴天です。
きもちい〜!
地元のおじさんたちも応援に入ります。
一番手前のベテランおじさん(通称のぶさん)は、
めっちゃ上手。
何が違うって、植えられた苗がすごく居心地よさそうに
並んでいるのです。
こんなに違うものか〜とほれぼれ見てしまいました。
そしてこちらの5年生は
みんなとても上手で、ものすごい集中力とスピードでした。
一緒に参加している私がフォローされるほど(笑)。
おもしろいもんやなぁ。
予定していたよりもずっと早く終わったので
拓司さんが特別に田植え機を使っての田植えの実演を。
苗箱から苗を数本ずつ掻き取って
瞬時に美しく植えていく機械。
私もまじまじと見るのは初めてで、素直に感動しました。
ほっほう〜
こうして植えられてたんだ!
これを開発したのは日本のメーカー。
はぁ〜すごいなぁ。
当時、どれほど画期的なことだっただろう!
そして、
機械で植えた部分の美しさといったら、もう!
どんなに手植えに味があると言っても
それを凌駕する美しさ。
これも日本人の持つ美を追求する思いから生まれたものなのかなぁ。。
というわけで
無事に手植えの練習を終え、
拓司さんが5年生に指導する様子もしっかり見せていただいたおかげで、
自分の田んぼをみんなで手植えするイメージが少し形になってきました。
さぁ、あとは〜!